停電対策をしていたのに「使えなかった!」その理由は
停電対策には、発電機、蓄電池、UPS、電源車などさまざまな手段がありますが、
停電への対策していた、備えていたのに「使えなかった」「できてなかった」ケースがあります。
導入しやすかった発電機、停電時に誰にも扱えず
「夜間や無人の時間帯の停電だったため、誰も操作できる人がいなかった。」
発電機は燃料を補充し、エンジンを始動させ、接続したい機器を接続、といった手動での操作が必要な電源設備です。
扱える人がいなくては、非常用の電源として使えません。
一方、蓄電池であれば、燃料補充や排気ガスの心配がなく、屋内設置も可能です。停電時には自動で電力を供給するため、夜間や無人時で電力を供給できるという安心感があります。音も静かで、空気を汚さなず、環境への影響を最小限に抑えられます。
「いざという時にすぐ使える」「誰でも扱いやすい」「環境にも優しい」という点で、蓄電池はビルや住宅がある地域の停電対策として適した選択肢といえるのです。
発電機の燃料が変質していた
発電機に必要な燃料ですが、意外と見落とされがちな管理のポイントがあります。
燃料は“いつでも買える”が、長期保管はNG
発電機用の燃料は、ガソリンや軽油などが一般的で、いつでも簡単に手に入るというメリットがあります。
必要なときに購入すればいいと考えがちですが、「保存性」という観点からは注意が必要です。
これらの燃料には揮発性の高い成分が含まれており、長期間の保管には向きません。たとえ機密性の高い携行缶を使用しても、劣化は避けられず、性能の低下や最悪の場合は発電機の故障にもつながる可能性があります。

安全第一の意識を
燃料は引火性が高く、火災や爆発の危険性があるため、取り扱いに注意が必要です。燃料の保管は「使わないときこそ重要」といえるでしょう。
メンテナンス不足や故障
購入から数年が経過し、使用する事がない設備は、定期的に動作確認を実施する事が必要です。
経年による劣化する事もあり、正常に動作するのか定期的に点検をしておれば安心です。
UPSや蓄電池のバッテリー放電や、何らかの動作トラブルにより、いざという時に機能しないリスクはゼロではありません。
いざ停電になったときのために、日ごろから動作確認をしておきましょう。

過負荷による安全上の送電停止
私たちの暮らしに欠かせない電気。その電気を安全に使うために、あらゆる機器には保護機能が備わっています。
例えば、家庭の分電盤にあるブレーカー。
高い消費電力の家電製品(電子レンジ、ドライヤーなど)を同時に使用した結果、ブレーカーが落ちた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ブレーカーが落ちるのは、電気の使いすぎ(=過負荷)によって、発熱および発火を防ぐためにはたらく、安全のための保護機能の一つです。

蓄電池にも安全のための保護機能がある
電気を供給する側である蓄電池にも、ブレーカーと同様に安全のための保護機能が備わっています。
蓄電池が供給できる消費電力には上限があり、それを超えると電気の送電を停止します。
これも、機器や住宅を守るために必要な安全措置なのです。
接続しすぎに注意!知らぬ間に電気を使いすぎていた!
これは非常によくあるケースなのですが、蓄電池の導入時は適切な消費電力容量内で接続されていたが、新たな機器を導入とともに、それらの機器もバックアップ対象として増えていくことがあります。
この状態で、停電になり、蓄電池の許容範囲をオーバーしていたら、送電は停止してしまいます。
せっかく蓄電池を導入していたのに、停電で使えなかったという事になるのです。

UPS(無停電電源装置)だけでは不十分?サーバーを守るためには何が必要か
パソコンやサーバーなど、瞬間的な停電や、電圧の低下すら許されない機器です。そんなときに使われるのが「UPS(無停電電源装置)」です。

UPSは、停電を感知した瞬間に、サーバーを安全にシャットダウンしてデータが破損するのを防ぐための装置です。
サーバーのための停電対策としては有効な手段です。
しかし、ここで気をつけたいのが、UPSはあくまで“正常にサーバーをシャットダウン”するのための機器であり、長時間にわたる電力供給には不十分であるということ。UPSは「守りの一手」ではあるものの、それだけに頼るのはやや心もとないのが現実です。
蓄電池ならより大きな電気容量を備えるための非常用電源ており、長時間・安定して電力を供給しますので停電が長引いた場合でも安心感が違います。
理想的なのは、UPSと大容量の蓄電池を組み合わせて使用すること。UPSで瞬間的な電力の途切れを防ぎつつ、その間に蓄電池からの電源にスムーズに切り替えることで、重要なシステムを無理なく守ることができます。
停電に強い環境づくりのためには、UPSだけに頼らず、用途に合った非常用電源を選ぶことが大切です。

アイケンでは、事前のヒアリングを行い、
お客様のための停電対策をご案内しております
こうした事態を未然に防ぐため、弊社では蓄電池導入時にお客様の使用環境や希望されるバックアップしたい内容を丁寧にヒアリング。
必要な電力量を正確に把握し、停電時にも安心してご利用いただけるようご提案をしています。
バックアップ可能時間の目安についても、具体的な時間をご案内いたします。
「どのくらいの機器が接続できるのか?」
「いざというとき、どれくらいの時間使えるのか?」
など、何でもご相談ください。
お客様に最適なご提案をいたします。お気軽にお問い合わせください。