冬の停電は、他の季節より影響が大きくなりやすい
冬に発生する停電は、台風や落雷による停電とは性質が異なる場合があります。
大雪や着雪、設備の凍結などが原因となり、復旧作業そのものが遅れる傾向が見られます。
豪雪地域では、停電対策が前提として日常の運用に組み込まれている一方で、
普段は雪の影響を受けにくい地域では、
大雪をきっかけに、「もし停電したら、今の設備は問題ないのだろうか」と
不安を感じられる方も少なくありません。
実際に、近年の国内でも冬季の大雪をきっかけとした停電が報じられています。

雪の影響で道路状況の悪化や作業環境の制約により、復旧までに通常より時間を要するケースも少なくありません。
その間、電力を前提として稼働している設備は、停止を余儀なくされることがあります。
停電時に影響を受けやすい設備について
停電が発生した際、特に影響を受けやすいのは、電源が途切れると動作を継続できない設備です。
医療機関や研究施設では、医療用冷蔵庫やフリーザー、恒温器など、温度管理を前提とした機器が使用されています。
これらの機器は、短時間の停電であっても、保管物や研究データに影響を及ぼす可能性があります。


冬季の停電は「待てば復旧する」とは限りません
冬季の停電では、復旧の見通しが立ちにくくなる場合があります。
大雪などの影響により、対応が同時に発生することで、
業務や医療、研究の現場に想定以上の影響が及ぶ可能性もあります。

参考:最近の国内における冬季停電・気象影響
以下は、ここ数年の国内で報じられた雪・大雪に関連した停電や電力インフラへの影響事例です。
- テレビ朝日ニュース|北海道大雪の影響で送電設備が被害、停電が長時間に及ぶ
- TBS NEWS DIG|東北地方で豪雪の影響、広い範囲で停電が発生
- テレ朝NEWS|“最強寒波”けさ都心氷点下 2年ぶり積雪5cm事故続出 慣れない雪で“交通マヒ”
- FNNプライムオンライン|【道内で記録的大雪】オホーツクドーム陥没、電柱倒壊、電線切断―異例の猛吹雪と湿雪が北海道を直撃 大規模停電&交通網もマヒし市民生活に深刻な影響
停電対策は、事前の整理が重要
停電が発生してから対策を検討しようとしても、
必要な機材の手配や、代替手段の確保にすぐ対応できるとは限りません。
そのため、停電が起きた場合に
どの設備を、どれくらいの時間動かし続ける必要があるのかを、
あらかじめ整理しておくことが重要になります。
すべての設備を対象とする必要はなく、
例えば、医療用冷蔵庫やフリーザーなど、停止した場合に影響が大きい設備から優先的に考えることが、
現実的な第一歩となります。
冬の停電対策として検討される電源の選択肢
停電対策としては、UPSや発電機など、いくつかの選択肢があります。
それぞれに特性があり、使用環境や目的によって向き不向きが分かれます。

近年では、短時間の停電や瞬時の電圧低下への対応、
屋内設置のしやすさ、一時的な利用が可能である点などから、蓄電池による停電対策を検討されるケースも見られます。
冬の停電に備えるために
冬に発生する停電は、特別な事象とは限りません。大雪や寒波といった気象条件が重なることで、
誰にでも起こり得るリスクとなります。
重要なのは、停電そのものを過度に恐れることではなく、
停電が発生した際に、何がどの程度影響を受けるのかを把握しておくことです。
その上で、用途や期間に応じた現実的な対策を検討することが、冬季の停電リスクを抑えることにつながります。
