JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)がもたらす雪の停電

― 2026年、関東の大雪で多くの人が気づいたこと

雪の停電で本当に困るのは「暗さ」じゃなかった

2026年2月、関東でも大雪が降りました。
ニュースを見ながら、

「この辺は(雪もないし)大丈夫」
「停電しても、すぐ復旧するのでは?」

そんなふうに思っていた人も多かったと思います。

日本海側の話だと思われがちな大雪や寒波。
でも最近は、湿った雪や強風が重なり、
内陸や太平洋側でも倒木や送電線トラブルが起きています。

停電というと、
「家が暗くなる」
それくらいのイメージを持たれがちです。

でも、実際に困るのは、そこではありません。

固定電話が止まっても、あまり困らない

まず正直なところ、今の生活環境では、固定電話が使えなくなっても、大きく困る人はそれほど多くありません。

おそらく多くの人は、「固定電話は電気がなければ使えないもの」と認識しています。
理由として、光回線(IP電話)やコードレスフォンの電話機が主流で、停電時に使えない事が明白だからです。

それに、日常の連絡はスマートフォンで十分に対応できるため、固定電話をあまり使っていない家庭、店舗・職場も増えていますから、
「停電すると固定電話が使えません」と伝えられても、
「スマホがあれば、特に問題はない」と受け止められてしまうのは、自然な流れと言えます。

停電で困るのは「情報」が手に入らなくなる事

停電で止まるのは、問題は、固定電話ではなく、通信そのものです。

  • Wi-Fiが落ちる
  • ネットが使えない
  • テレビもつかない

固定電話も、スマホも、ネットも、全部まとめて「電気」に支えられています。


停電してしばらくは、スマホがあるし
「まだ大丈夫」と思っていても、
時間が経つほど不安が増えていきます。

冬の停電で一番つらいのは「寒さ」

実際に冬の停電を経験した人が、
よく口にするのがこの言葉です。

暗いのも困ったけど、
とにかく寒さがきつかった。

電気が無いのだから、
エアコンや照明が使えないのは想像がつきます。

でも、多くの人が想定していなかったのが、
暖房がほとんど使えなくなるという現実でした。

プロパン、都市ガスがあっても、暖房は動かない

「うちはプロパンガスだから大丈夫」「灯油のストックはまだあるからしばらくいける」「お湯は関係ないよね」
そう思っていた人ほど、戸惑います。

給湯器
石油ファンヒーター
ガスファンヒーター

これらはすべて、点火や送風、制御に電気を使っていま
停電すると、スイッチを入れても動きません。

ガスコンロが使えるなら、お湯を沸かせるだけでも、寒さへ体感はかなり減ります。

部屋全体を暖めようとするより、たとえば、ペットボトルにお湯を入れてタオルで巻けば、簡易的な湯たんぽになります。
体を直接温めて暖をとったり、飲み物を入れたり、簡単な食事もとれるだけでもかなり快適さは違う事でしょう。

明かりは実は「もう持っている」

夜中の停電でいざ懐中電灯を使おうとしたら電池切れだったり、懐中電灯自体が見当たらない。
という話になりそうですが、実はほとんどの人は、
すでに明かりを持っています。

スマートフォンです。

スマホは

  • 懐中電灯になる
  • ニュースや停電情報を確認できる
  • 連絡手段そのもの

もう停電でスマホが使えるかどうかで、安心感は大きく変わります。

気づくのは「電気が無いと、何もできない」という事実

停電して初めて、
多くの人が気づきます。

  • 通信も
  • 情報も
  • 暖も

すべてが、
当たり前に電気に依存していたということに。

大げさな防災設備が無くても、
完璧な備えをしていなくても構いません。

ただ、
「停電したら、何が止まるのか」
「どこが一番困るのか」

それを一度、想像しておくだけで、
次の行動は変わります。

じゃあ、どう備えればいいのか

「結局、何を優先すればいいのか」
そう思われたかもしれません。

生活への影響だけでなく、「業務資産を守る」という視点も必要になります。
停電時の業務判断材料を整理した記事はこちら。

👉【JPCZ停電と業務停止リスク|法人・医療・研究機関向け】