白内障手術は停電で止まる?眼科機器の電力と対策の考え方

停電=手術中断ではありません。設計次第で継続できます。
白内障手術や硝子体手術は、停電しても止めずに対応できる設計が可能です。

眼科では、外来検査機器だけでなく、白内障手術や硝子体手術に使う機器も多く、停電時の影響は無視できません。

停電時に実際に起きること

医療機器の進歩により、病院だけでなく個人のクリニックでも高度な日帰り手術が行われるケースが増えました。

白内障手術中に停電が発生した場合、以下のような影響が想定されます。

  • 手術顕微鏡の停止 → 術野が見えなくなる
  • 照明・モニターの消失 → 操作継続が困難
  • 手術装置の停止 → 一時中断

そのため、停電時でも機器の電源を維持し、手術を中断せずに対応できる電源設計が求められます。

白内障手術、硝子体手術に必要な電力はどれくらいか

手術に必要な機器だけをバックアップすることで、現実的な容量で対応できます。

眼科消費電力事例
接続機器台数合計推定消費電力
白内障手術装置1台約440W
手術用顕微鏡1台約220W
UPS1台約50W
合計消費電力710W

※各電気機器の消費電力は目安です。使用機器や構成により異なります。※医療機器へご使用の場合はクラス1までの機器への対応をお願いしております。※瞬停対応が必要な機器はUPS(無停電電源装置)と併用してください。。

ほかに、レーザー装置や吸引器、生体情報モニタなど機器は施設によって異なりますが、
白内障手術における主な機器構成の消費電力は1kW~1.5kWが多く、
硝子体手術でも使用する機器はほぼ共通しているため、同じ考え方で整理できます。
この水準であれば、大規模な発電設備でなくてもバックアップが可能です。

眼科は医療機関の中でも、比較的少ない電力で現実的な停電対策が可能な分野です。

手術はどこまで守れるか

上記の構成でOA-2000B8 を使用した場合の運転時間の目安は次の通りです。

バックアップ対象消費電力バックアップ時間(目安)
白内障手術一式約1kW約8~9時間

※機器構成や使用状況により異なります。

上記の構成では、適切な容量のバックアップ電源を用いることで、
約8~9時間の連続使用が可能となり、

白内障手術は10〜20分、硝子体手術でも30分〜1時間程度とすると
1回のオペに対しては十分なバックアップ時間を確保できると言えます。

そうするとさらに、手術の完遂だけでなく、
+停電状況の確認
+安全な中断判断

といった対応を、余裕をもって行うことができます。

眼科クリニックへの導入事例

全国の眼科で、導入されています。

手術を中断せずに対応できる体制へ (眼科様より

白内障手術は10〜20分、硝子体手術は30分〜1時間程度かかるため、
手術中に停電が発生した場合の不安がありました。
東日本大震災をきっかけに対策を検討し、導入を決定しました。
停電時でも手術を継続できる体制を確保しています。

アイケンの蓄電池システムは、既存のオペ室へ後付けでの設置が容易です。

眼科クリニックにおける非常用電源・蓄電池の導入事例をまとめています。
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